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『神様のボート』新潮社
評価:
江國 香織
¥ 460
(2002-06)

 昔、ママは、骨ごと溶けるような恋をし、その結果あたしが生まれた。“私の宝物は三つ。ピアノ。あのひと。そしてあなたよ草子”。必ず戻るといって消えた パパを待ってママとあたしは引越しを繰り返す。“私はあのひとのいない場所にはなじむわけにいかないの”“神様のボートにのってしまったから”―恋愛の静 かな狂気に囚われた母葉子と、その傍らで成長していく娘草子の遙かな旅の物語。


 成長する娘と、それを拒む母との緊張感が絶妙です。神様のボートには「あのひと」は乗っておらず、娘はやがてボートから降りる。葉子には流れ着くべき場所が見えません。
 ラストが少々残念ですが、江國さんらしいと言えばらしいです。
posted by hatisirube | 22:46 | 江國 香織 | comments(0) | trackbacks(0) |
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